なんとか晴れてくれたから、動物園に行ってきました。 私がしてあげられることは、なんだろう。 色々と考えて、週末に旦那と一緒に動物園に行く事にした。 きっと、同じように哀しい思いをした女の人は沢山居るから、と思って、思い切って知恵袋に質問してみた。 こんな時に我が子にしてあげられることはなんだろう。 そこで、ふっと出してもらったアドバイスのが「家族写真」だった。 元々が写真嫌いなのもあって、考えてみたら一枚もとっていない。 来週はもう入院してる事になるのかもしれない、と思って、すぐに旦那に相談。 この週末に晴れたらいこう!って急遽決まった。 行先は、自宅から車で30分ぐらいの多摩動物園。 それならそんなに遠くないし、象さんもいる。 なんとなく、他のどの動物よりも象さんがみてあげたくて。 折角写真を撮るならちょっとでも綺麗なお母さんで居てあげたいって思って金曜日に髪を切った。 ツワリで機会を逃したまま今回の件でばたばたし始めてしまって、気がついたら半年ぐらいほったらかしだったかもしれない。 入院してる間も髪短い方が楽よね、と思って「ばっさりやっちゃってください!」。 全体の量が切る前の3分の1ぐらいになったかな。(苦笑) ちょっと切りすぎたかもしれない。 動物園とは別にお空に行く子に持たせたくて、ぬいぐるみを1つ作った。 ここの所ご無沙汰だったけど、よく作っていたウサギのぬいぐるみ。 型紙は昔用意したやつで、布は柔らかい生成りのやつ。 いつだかに甥っ子姪っ子に作ってあげたのとお揃いのちっちゃなチビウサギ。 この子に作ってあげられる物はもうほとんどないから、一針一針丁寧に縫った。 多分、今まで同じように作った子の3倍ぐらい時間がかかった。 土曜日はあいにくの雨降り。 夜に「晴れますように!」って照る照る坊主も作った。 照る照る坊主が頑張ってくれたのか、日曜はちゃんと晴れてくれた。 チビウサギをポケットにつれて、動物園に行った。 ここのところ体力が本当にないから全然歩けないかと思ったけれど、結構沢山見て来れた。 見せてやりたいなぁと思った象さんも、子育て中のきりんさんも、楽しそうに遊ぶお猿さんも。 私の目を通してみていてくれたらいいなぁって思いながら周った。 途中、人に頼んで旦那と二人、ううん、おなかの子もいれてだから3人一緒の写真を撮って貰った。 周りは子連れがいっぱいで、とても楽しそうで。 そして、私達も思った以上に楽しんでいて。 泣いてしまうかと思ったけれど、ちゃんと笑顔でまわれた。 ところどころで休みながら、チビスケのかわりにチビウサギに見せてあげた。 …30代夫婦の嫁の方が、ぬいぐるみ抱えて動物園なんて、傍から見たら怪しかったかな? それでもいいや、って思った。 チビスケが楽しんでくれてるなら、それでいいって思った。 帰りにお土産屋さんで象さんのぬいぐるみを買ってもらった。 一緒に逝く時まで、チビウサギはその象さんの背中の上。 旦那方のお父さんから貰ったお花と一緒に飾っておく事にした。 ピンクの優しい色の花束と優しい顔の象さんに、ほにょっとしたチビウサギ。 可愛いはずなのに、なんでだろう。 見てるととっても哀しくて涙が出てくる。 本当はね。 生きていられるならこんな楽しいところにいくらでも連れて行ってあげられるんだよって言いたかったの。 やっぱり、お空より、こっちがいいって言ってくれたらいいって、そう思って頑張ってくれたらいいのにって、ものすごく思っていた。 だけど、奇跡なんてそう簡単には起こらない。 多分、お医者さんのいう事は正しくて、この子とは年内にはお別れしなきゃいけないんだろう。 今日あった、沢山の子供たちのように楽しそうに走り回る姿は見る事ができないんだね。 どうして?って意味がないのは分かってるのに何度も思ってしまう。 そう思ったとしても、チビスケもつらいのに。そんなのわかってるのに。 明日、旦那と二人で病院に行ってきます。 そこで入院の日程とか色々ときいてくる事になると思う。 あと、どれだけこの子には時間が残っているんだろう… PR 忍者ブログ | [PR]
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