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めーたろうな日々
アクセや雑貨の手作り記録と、我が家の王子様メイタロウ(ホーランドロップイヤー♂)の日記です。
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また、診断が変わりました。




そして月曜日。
今回も付き添いは旦那。というより、旦那が最終決断を言うためにいくってのがメイン。

病院について暫く待って、今回は診察室ではなく、エコーの部屋に初めから通された。
前回とかと違って研修医っぽい人はまったくいなくて、メインの先生と私たちだけ。
「一応、初めに確認、ね。」
と言われて寝台に横になる。
研修医の先生とは違って、こっちの先生はさしてぐりぐりしなくてもエコーがちゃんと見えるのが少し安心。
私も研修医の先生のエコーの後でおなか痛くなったりしたけど、きっとチビスケも痛いだろうなーって思うし。

エコーの画像みながら、先生が首を傾げている。
見え方が前回とまた変わったらしい。
私は横から画面を見る事になるからよくわからないのだけど。

診察室に移動して、ちゃんと詳しい説明を聞く。
どうやら、前回ほぼ間違いないだろうといっていたLimb-Body-wall-complexにしては見え方が違うらしい。
曰く、背骨が前寄りまっすぐ綺麗に見える。でも、なんか場所によって太さが違ってみえる…。
体の周りにあった膜が今度は見えない。
おなかのところにやっぱり水泡っぽいのがある。腸ってかんじはしないから、膀胱かもしれない…
相変わらず羊水は少ない。

やっぱり異常なことはかわらないけれど、今回の診断でLimb-body-wall-complexではなく尿道閉鎖?ではないかって話に。
もちろん、まだLimb-body-wall-complexではないとも言い切れないみたい。
尿道閉鎖の場合は、文字通り尿道の出る道がなくて膀胱に溜まり続けてしまっている状態。
この週数での羊水は、赤ちゃんの尿でできてるらしい。だから羊水も足らない。
こちらは胎児に尿が出るようにバイパスを作ってやることで助かった症例はないことはないけど、性別次第だしかなり難しい症状なことは変わりないらしい。女性の場合は致命的、男性の場合はちょっとだけ成功例があるとのこと。
また、羊水が足らない状態だと肺が作れなくて、生まれてきた赤ちゃんは呼吸できなくてやっぱり致命的、なんだそうだ。


説明を聞いて、また思考回路がぐるんぐるんする。
前回よりも診断結果は多分、ほんのちょっとだけいい。
だけど、それだって助かる可能性なんて本当に僅かなのもまちがいない。
チビスケはきっと、私たちを哀しませないように頑張ったんだろう。
曲がった背骨も何とか治そうとして、頑張るから生んでよ!って全身で言ってる。
夫婦で、終わらせようって決めてきていたのに、決意が揺らぐ。

羊水が足らない事で狭くて背中曲げてるのかもしれない、増やしてやればなんとかなるのかもしれない、って思って、つい先生に噛み付く。
外部から人工的に羊水を増やす方法がないのかも聞いた。
あるにはあるけれど、こんな早い週数ではやったことがない、この症例ではなく破水してしまった場合に極僅かな医師が行うだけ、なんだそうな。
それも胎児に問題があるから、ではなくて、母体が何らかの原因で破水してしまったパターンだけ、母体のおなかに太めのチューブを入れて24時間流れ出る羊水の代わりを流しいれるなんて話。
私の場合、まだ子宮も小さいし人工羊水を入れられるかわからない。
入れたところで、事態がよくなるかも分からない。
そして、仮に入れてみたとして、上手く行かず羊水を母体が吸収してしまった場合、私の命も危なくなるとのこと…。
先生は言わなかったけど、多分私が危ないって事は、チビスケも生きてはいられない…。
私は自分の命を懸けてもいいって思っても、まわりはそんなのを許してはくれない。

そもそも、こんな若い週数で異常があると判断されて大学病院に来る子は少ないんだそうだ。
そして、そういう場合、早いうちに処置されてしまう。
診断が中々定まらないのは、多分、症例そのものがあまり多くないから。



黙ってしまった私の横で、旦那が口を開いた。
決めてきた通り、中絶の処置をお願いしたい、って。
先生がちょっとほっとした顔をしてたように思う。
淡々と入院の日程を決め始める。
私に出来たのは、もう一度だけ、もう1回だけでいいから確認の日を間に入れて欲しいって言うことだけだった。
背骨が綺麗になってきているなら、もしかしたら尿道もこの1週間でチビスケはどうにかしちゃうかもしれない。
そんな奇跡を願ってしまうのは、多分、母親だからだと思う。


結果、12月5日にもう一度だけエコーや、胎盤の位置を調べる検査をして、そこで最終的な決定。
診断が今と変わらなければ、7日に入院して9日に処置を行う。
入院当日から2日かけて子宮口を開いて、9日に陣痛促進剤を投与される事になるらしい。
順調に行けば10日に退院。
うまく陣痛が起きなかった場合は、多分週末を避けて翌週月曜にもう一度ってなるらしい。

奇跡が起きない限り、2週後にはもうチビスケはこのおなかに居ない。
空へと帰ってしまう。



診察が終わると、もう真っ暗だった。
この時期は、日が落ちるのが早くて嫌いだ。

支払いとかを済ませて、駐車場に向かう。
うちの車を止めたあたりはなぜか暗くて、段差に気がつかなかった。
暗いところで、一段低くなっていて。
旦那が「うわ?」と声をあげたのに「大丈夫?」と聞きながら、私も転んだ。
旦那の方はなんともなかったらしいのだけど、私のほうは思いっきり踏み外して両膝をついた。
慌てて旦那が駆け寄ってきたけど、痛くて少しの間立てなかった。
左足の足首をどうやら捻挫したらしい。

帰りの車の中で、さっきの衝撃でチビスケ、ぷちっと尿道できてたりしないかね、なんて笑った。
足は痛かったけど、診断もさしてよくなってるわけじゃないけれど。
致命的、なんて言葉を私は言いたくなくて、背骨治したんだから、今度はそっちも頑張ってくれるよねって、思いたかった。
きっと傍目には馬鹿な親だよね。
それでもいいよ。
赤ちゃんの生命力は大人より強い。私一人ぐらいは奇跡を信じてあげたいんだもの。
旦那はそんな風に笑う私に乗ってくれる。
そういうのをみて、やっぱり私はこの人いないとダメだなぁ、なんてふと思った。

根をつめてるとよくないから、DVDでも見てなよ、借りていこう、といわれて帰り道TSUTAYAに寄った。
寄ったはいいんだけど、空気がよくなかったのか、それとも暑かったからなのか、選ぶ最中に私の体調が悪くなった。
吐きそうっていうか、ぐらっと立ちくらんだというか。視界がぐにゃっと歪んだ。
幸いすぐに元に戻ったけれど、旦那は疲れたんだよ、という。
…そう、なのかな。仕事は休み貰っていて自宅では本当にのんびりしてる。
これで疲れたっていったら罰あたりそうな気がする。



奇跡を祈るしかない。
診断は少し変わったけれど、状況はあまり変わってない。
とうとうリミットも切られてしまって、なのに私に出来るのはチビスケにがんばれっていう事だけ。
がんばれ。がんばれ…
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